当ブログのイラスト担当yukiは、この作品を見た後、
「映画というより劇場でミュージカル作品を観たような気分だった」と言った。
この作品とは、6月1日よりLOAD SHOWにてダウンロード上映中の
「蝶~ラスト・レッスン~」(角川裕明監督)のこと。
ダウンロードで観られるということは、家(今どきはどこでもか)で
観られるということだから、
これ見ながらこれ食べない?が出来るということだ。
「蝶~ラスト・レッスン~」は、ある作品のためにオーディションを経て
集められた若者と、
その若者たちを導く一人の女優の数日間を描いたミュージカル映画。
元女優の滝川園香(AKANE LIV)が自身で演出する作品のために集められたのは、
見た目もキャリアも異なる6人の若者たち。
レッスン初日、各々距離をとる6人と園香。傍らには彼女をサポートする
菊地(芋洗坂係長)の姿もある。
クラス替えしたばかりの教室のように少しぎこちない緊張から、
距離を探るようにスタートしたレッスンだったが・・・・・・。
孤独なダンス青年 佐久弥(上口耕平)
シングルマザーの女優 咲(宮本京佳)
右腕の不自由な青年 慎次(染谷洸太)
自分と葛藤するダンサー 美麗(井上美希)
ステージママを持つ女優 舞彩(甲斐知恵子)
ピアノのないピアニスト 丈瑠(臼井ミトン)
登場人物の誰もが何かを抱えている。
少しずつ見えてくる互いのキャラクター。
弱さ、幼さ、迷い、希望、わだかまり、夢、現実、etc.
園香が彼らから引き出すものは何で、作りたいものは何なのか。
シリアスばかりでなく、劇中に流れるメロディーは、ポップなもの、
ユニークなもの、ドラマチックなものと、飽きることがない。
あーあ、見ていたら「おなかがすいた」よー。
実はこれ、ステージママを持つ女優 大越舞彩が劇中で歌う曲のタイトルだった。
曲に釣られて食べたいのは、オムライス。
ケチャップでニコちゃん顔はマストでしょ。
そのオムライスは誰かに作ってもらえれば、尚更いい。
若者たちはやがて、心をクロスさせながら、ゆっくりと羽を広げていく。
そして物語は、作品のタイトル「蝶~ラスト・レッスン~」を意味し、
彼らの未来も想像したくなるような結末へ。
さて、空になったオムライスの皿は自分で洗おう。
いや、自分で洗おうと自然に思えるくらい、体は軽く、
おなかと心は満たされているから大丈夫。
これは、そんな気持ちになれる映画。
(Kuri)
LOAD SHOWダウンロード上映
『蝶~ラスト・レッスン~』