「インド映画、ボリウッド映画は上映時間が長いからちょっとなー」と敬遠していた方に言いたい!
「きっと、うまくいく」は170分ありますよ。でも、長く感じないんだなぁ、これが。
ランチョー(アーミル・カーン)、ラージュー(シャルマン・ジョーシー)、ファルハーン(R・マーダビン)は、
インドの優秀な工科大学ICEの学生。
同部屋になった3人の中でも、ランチョーは目立つ存在だ。
なぜ目立つかと言えば、競争主義の大学に対して、
それを誇りとして学生たちを煽る学長に対して、真っ向からモノ申すから。
彼らは当然、目の敵にされるのだが、そのわかりやすい対立の中で、
おふざけがあるし、茶目っ気があるし、そうだそうだ!と
思うところもあれば、身につまされるところもあるような。
タイトルの「もっと、うまくいく」は、ランチョーたちの合言葉。
「AAL IZZ WELL(アールイズウェール)」と時に胸に手を当てて唱え、時に歌う♪
そう、歌う♪ だってボリウッド!!
突然歌いだすってどうなの? と思うかもしれないが、そう思わないのがボリウッド映画のすごいところ。
で、歌いだすとね、何か食べたくもなりますよ。
どうしようかな、3人だなー、80年代アイドルみたいな並びだなー。
そんな風に見ていたら、カラフルなパプリカが思い浮かんでしまった。
ざっくりカットして、とろけるチーズ+マヨネーズを乗せたりして、グリルでこんがり焼き目をつけよう。
さっぱりいただく焼きパプリカじゃなくて、マヨチーズ味にしちゃうのは、これが若者たちの物語だからかな。
そうそう、マヨネーズにカレーパウダーをちょっと混ぜちゃうのもいいよね。
インターミッションも入るので、ここでパクッといただくのもオススメ。
さて、映画は3人の大学生の青春物語がベースだが、
実は少しミステリアスな部分もあるし、それぞれの家庭環境など、ドラマチックなことがたくさんある。
あ、もちろん!? ラブも!
なんだろう、この盛り込み具合なら1クールのドラマ作れるよね~な位。
ほら、だから170分、ちーっとも飽きないのだ。
yukiさん曰く、ランチョー役のアーミル・カーンは、イライジャ・ウッドとジュード・ロウを足して2で割った系。
たしかに……。でも、たまにミスター・ビーンに見えるのは私だけ?
でも、ランチョーが結構涙もろいイイ奴で、泣ける映画にも入れられるかも。
「あー、面白かった!」そんなシンプルな感想を口にして映画館を出た日を思い出しながら、
改めてみて、「あー、面白かった!」
(Kuri)