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レ・ミゼラブル(1998)

ドラマ

ミュージカル映画が大ヒット、2013年米アカデミー賞では、
最優秀助演女優賞や録音賞ほかを受賞し、注目された『レ・ミゼラブル』。
名曲の数々に涙した人も多い。

話題のミュージカル映画を観る前に、1998年の映画『レ・ミゼラブル』を
しっかり、がっつり観よう!

ジャン・パルジャンをリーアム・ニーソン、バルジャンを執拗に追うジャベール警部を
ジェフリー・ラッシュが好演。
幼い娘 コゼットを託す母 ファンテーヌは、ユマ・サーマンが演じている。

ジャン・パルジャンは、パンを盗んだ罪で、牢獄に19年囚われた。
過酷な労働、仮出獄しても前科があるために、まともな職にも食にもありつけない。
それを助けた老司教の慈悲により改心したバルジャンは、
9年後、身元を隠したまま市長となって町を治めていた。
しかし、彼の前に現われたジャベール警部は、バルジャンの過去に気づき・・・・・・。

19年投獄された後、老司教との出会いから9年、
そしてコゼットを引き取ってから10年と物語は進んでいく。
10+9で19年、これは偶然なのだろうか。
真偽のほどはわからないが、つまり、19年がいかに長い歳月だったかということは容易に想像がつく。

で、あるならば、テーブルに置いて食していいのは、
バルジャンが盗んだのと同じパン、くらいではないだろうか。

それも、とにかく素朴な、いわゆるハード系のパンがいい。
こじゃれた飲み物なんて置いてくれるな。
ナッツか何かが少しだけ入ったパンなら、それだけでどんなにありがたいことか。
そばにレーズンの一粒でもあれば、口の中に入れ、その甘みに浸るのみ。

そのハード系パンの噛みごたえが、ああ、無情。
とは言っても、強引にかぶりついて、上あごを切ったり、
飲み物なしで喉につまらせたりしないように、ご注意を。

映画のラストは、ミュージカルのそれとは異なる。
エンドロールが出る直前のバルジャンの表情には、
実のところポカンとさせられた。
この表情はどういうことなのだろうと、二度見させられる。
だから、ラストだからといって残っていた最後の一切れのパンを
無理に頬張ることがなきように。
(Kuri)

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