「ウォルト・ディズニーの約束」は、
少し前に当ブログで取り上げた作品『メリー・ポピンズ』の
映画化にまつわる物語。
作品の映画化を強く望むウォルト・ディズニーに対して、
作者P.L.トラヴァースは長い間それを拒んできた。
ようやく実現にこぎつけたものの、
「要望通りに行かなければ契約はいつでも破棄する」
と彼女のガードはすこぶる固い。
イギリスから映画の都・ハリウッドに打ち合わせに来る道中も不機嫌で、
親しげな愛称などではなく、自分のことは敬意を持って、
トラヴァース夫人と呼ぶように指示。
それはディズニーさんと呼ばれるのが大嫌いだった
ウォルトと正反対の姿勢でもある。
ミュージカル映画なんてNO!
アニメーションは絶対にNO!
Mr.Banksの人柄をどうしてそんな風に描くの? NO!
子どもたちが大好きな「メリー・ポピンズ」が、あの映画になるまでには、
いくつものハードルがあったことが描かれていく。
でもどうして彼女はそんなに頑ななの?
メリー・ポピンズはどうして生まれたの?
映画はその謎を解くべく、彼女の幼少の頃の記憶を遡ります。
リーフパイは、幼い頃と今の彼女を知るキーワードにも通じています。
後にアメリカで唯一の友!となる運転手・ラルフとのエピソードにも絡んでくるので
是非、ミルクティーと一緒にどうぞ。
ちなみに、ミルクティーの入れ方については、
トラヴァース夫人が度々口にしているので、
そちらをご参照ください。
エマ・トンプソン演じるトラヴァース夫人と、トム・ハンクス演じる
ウォルト・ディズニーのやりとりは、
とても小気味よく、そしてドラマチック。
まずは「メリー・ポピンズ」を先に観てから、
この作品を観ることをオススメします!
(Kuri)