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舟を編む

ドラマ

辞書づくりにかける男と彼を取り巻く人々の長い年月と
日常をユーモラスに描いた 三浦しをんの大ヒット小説を映画化した「舟を編む」。

主人公の馬締光也(松田龍平)は、たくさんの本と暮らす変わり者の編集者。
辞書編集部の荒木公平(小林薫)は定年を間近に控え、後継者を探していた。
馬締に白羽の矢が立ち、『大渡海』の監修者、松本先生(加藤剛)らと共に、
長い長い年月をかけた辞書作りが始まる。
それはあまりにも根気のいる作業の連続だった。

この辺りで用意したいのは、胡桃の飴煮とお茶。
つやつやっと甘くコーティングされた胡桃は、馬締が暮らす
借家の廊下や階段の渋い色合いとマッチ していてなんだか落ち着くはず。

落ち着きつつ、馬締が林香具矢(宮﨑あおい)と出会うシーンや、
大家でもあるタケおばあちゃん(渡辺美佐子)の可愛らしさとか、
西岡(オダギリジョー)とその恋人・麗美(池脇千鶴)の
90年代ファッションやメイクに 少し恥ずかしくなったりしてほしい。

辞書作りには、とてつもない時間と労力が必要だと書いたけれど、
それは本当にとてつもないことであることが、やがてわかる。
映画を観ながらウヘッとなった。
ウヘッとなって、ありがたさとリスペクトがジワジワと広がってくる。
今どきは、辞書を持たない人も結構いるかもしれないけれど、
映画を見ていれば 無性に辞書のページをめくりたくなるし、
無性に言葉を調べたくなるはず。

まぁ、落ち着いて、胡桃の飴煮と渋めのお茶でひと息入れて!
映画の中では、香具矢が作るお料理の数々が、ホワッとひと息入れてもくれる。

それにしても「舟を編む」とは、なんともいいタイトル。
この作品が本屋大賞に選ばれるのは、とにもかくにも納得。
2015年、ベストセラー作家になったアノ人も出てたりするので、
今見るのもオススメ! (Kuri)




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